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2013年7月29日 (月)

二年越しの初勝利

大井はサンタアニタ開催の初日。「今日いちばん気になる馬は、1レースの新馬戦に出走するアリウム」という人は、意外と多かったのではあるまいか。

白老ファーム生産のディーインパクト牡馬。母ストレイキャットはゼンノロブロイの姉という良血。それがこの時期の大井で2歳デビューするという。「いったいなぜ?」という声が聞こえてくるのも無理はない。

もともと総額6000万円で社台レースホースの募集にかかりながら、直後に腰萎の診断を受けて募集中止。全額返金となった一頭である。「腰ふら」の宣告を受けながら、それでも競走馬となって新馬戦のゲートに入ったとなれば、注目せぬわけにはいくまい。結果は2着。次への期待が膨らむが、一方で初レースの反動も気掛かりだ。ひとつ勝つというのは、そんなに簡単なことではない。

そこからレースはずっと進んで、6レースは古馬の最下級戦。1番人気のベリファイアが直線に向いて先頭に立つと、そのまま後続を4馬身も突き放してみせた。オンファイア産駒の4歳牡馬は、これが嬉しい初勝利である。2歳6月の新馬戦で2着。そこから2年間もの休養を余儀なくされ、復帰3戦目での勝利となった。

6r 

ベリファイアが新馬戦で2着に敗れた時、この馬が初勝利を掴むのに2年以上も待たされると思った人が果たしてどれだけいただろうか。競馬でひとつ勝つことは本当に難しい。と同時に、4歳での初勝利を喜べる地方競馬の有難さを痛感する。

競走馬としてデビュー戦を迎えることが簡単ではないことは、よく知られている。アリウムは危ないところだった。程度にもよるが、頸椎異常による腰萎なら予後不良であってもおかしくない。

ところが、デビューを果たした馬が、何事もなく2戦目を迎えられる保証だってどこにもないのである。新馬2着のまま消えていった馬を、これまで何頭見てきたことか。そういう意味でもベリファイアの初勝利を心から祝福したい。

 

 

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