« パイロ産駒に注目だ | トップページ | 福島の味 »

2013年7月12日 (金)

ハンデキャッパーはつらいよ

福島の開幕を飾ったラジオNIKKEI賞は、3歳馬限定重賞としては唯一のハンデ戦。

レースの歴史や位置付けを考えた時、果たしてハンデ戦が相応しいのか?という議論があることはさておき、今年のこのレース、1着馬から最下位までのタイム差はわずかコンマ9秒。スタートから1800mもの距離を走ってなお、ゴールの瞬間は、たった5馬身ほどの中に16頭がひしめく大混戦だったのである。担当のハンデキャッパーにしてみれば、まさに会心の重量設定であろう。

あまり知られていないが、ハンデキャッパーというのはつらい仕事だ。「目指すはゴール横一線」というキャッチフレーズはよく知られているが、本気でそんなことをしようと思えば、強い馬の出走など望むべくもない。有力馬が出走の意欲が持ってくれそうなギリギリの範囲内で、なおかつゴール横一線を目指す。そのサジ加減が難しい。

それでも、JRAのハンデキャッパーは優秀だ。翌週の七夕賞もハンデ戦。こちらはマイネルラクリマが2馬身半の独走で優勝を果たしたが、2着から11着までの10頭は、コンマ5秒の集団でゴールした。馬券的興奮はこれで十分であろう。逆に言えば、マイネルラクリマはハンデキャッパーの想定を越えた強さを見せた。この馬、ひょっとしたら相当な器の可能性も秘めている。

ちなみに今日は大井で古馬オープンによる1200mのハンデ戦が組まれていた。トップハンデは57キロが並んで4頭だが、牝馬のミヤサンキューティが背負う56キロは、牡馬に換算すれば58キロだから、事実上のトップハンデ。レースは57キロのコアレスピューマが、2番手追走から直線で力強く抜け出して優勝を果たした。

11r  

2着ミヤサンキューティとの着差は4馬身。スプリント戦としては“大差”に等しい。最下位オオトリオオジャまでのタイム差は3秒5。4着と5着の着差が半馬身だったことを除けば、どの馬も1馬身以上の差が開き、ポツン、ポツン、ポツンと、馬たちがゴール板を通過していく。「横一線」と呼ぶには、あまりに程遠いゴールインだった。

大井のハンデキャッパーには見る目がないとまでは言わないが、小頭数の短距離レースでこのような結果になってしまったことで、周囲から疑問の声が挙がったことも事実。「57キロばかりで大雑把」とか、「ゴールドキャヴィアとの比較からしてミヤサンキューティに56キロはない」など。中には「定量の方が接戦になったんじゃないか」なんていう意見まであった。

私が気になったのは最軽量ゴールドキャヴィアの51.5キロ。500グラムの刻みは、最重量を背負う馬に対するオマケみたいなもので、59.5キロとか58.5キロという斤量になって現れるのが普通だが、51.5キロの500グラムに込められたメッセージが分からない。

 

 

|

« パイロ産駒に注目だ | トップページ | 福島の味 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

A1=57キロ、A2=55キロ、A3=53キロ、牝馬2キロ減、ミヤサンとゴールドは重賞勝っている分(ミヤサンは2勝)かなと思いました。南関は専門のハンデキャッパーはいないと思うので、ハンデ戦といっても中央のそれとは根本的に違う(別定戦に近い)のでしょうね。

投稿: 大井の観客 | 2013年7月13日 (土) 04時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« パイロ産駒に注目だ | トップページ | 福島の味 »