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2013年6月 3日 (月)

骨折

あろうことか、右足を骨折してしまった。

Paddock  

馬が、ではない。私自身の話である。

具体的には右足の第四指。土曜の朝に自宅のタンスの角にぶつけた。よくあるやつ。例によって飛び上がるほど痛かったのだが、まさか骨が折れているとは思わず、土日とも予定通り東京競馬場に出かけた。

ジッとしている分には問題ないのに、歩くと激痛が走る。土曜はなんとか履けた革靴が、日曜の朝にまるで入らなかったのは、骨折の影響で右足がパンパンに腫れ上がっていたからであろう。とはいえサンダル履きというわけにはいかないから、気合いで足を押し込んで、痛みを堪えつつ競馬場内を歩き回った。

むろん普段通りのペースで歩くことなどできない。レースが終わってやっとパドックに辿り着いたと思ったら、ちょうど騎乗命令がかかるところで、それでも最後の一周だけを眺めてエッサホイサと自席に戻れば発売締切のベルが鳴り響く始末。それでも、競馬場に来た以上、パドックは欠かせない。結果、私が競馬の次に楽しみにしている昼飯を食べる時間を犠牲にせざるを得なかった。

Load1  

安田記念に至っては、パドックを見終えてから、かえし馬を見たいあまり小走りをするという暴挙に出た上、ロードカナロアの1着ゴールを確認するや、エスカレータを駆け下りて、2階の一般席に降りてウイニングランを見物するという失態を演じてしまったのである。今になっては、この軽率な行動が骨折の全治を遅らせることに繋がらないことを願うのみだ。

Load2  

それにしても、“意識”というのは恐ろしい。今朝になっても、痛みが引かず、むしろ腫れがひどくなっていることが心配になって、念のためにとレントゲンを撮ったら、きれいに骨折線が写っていた。その画像を一瞥した途端、激痛が走り、歩くことさえ怖くなったのである。昨日の競馬場での我が身を振り返ると、気が遠くなる思いがする。

騎手たちが「鎖骨は折るためにある骨」とか「多少の骨折ならレースに乗る」と言うのを耳にするたび、「ふーむ、そういうものですか」と、なんとなく同意していたが、足の指がちょっと折れただけでこれだけ痛いことを知れば、おいそれと同意などできぬ。足の小さな骨がちょっと折れただけで、歩けなくなってしまうとは思わなかった。昨日の安田記念で、パドックからスタンド7Fまで、いったいどうやって走ったのか? 大いなる謎。ミステリーだ。

競馬ミステリーシリーズでお馴染みの作家ディック・フランシスは、現役騎手だった当時、鎖骨だけで13回の骨折を経験している。障害専門の騎手なのだから、その回数はさして驚くほどでもない。ただ、骨折のたびに、そのまま自分で車を運転して病院に行ったというエピソードには言葉を失う。落馬に対する恐怖心を克服するためには、それくらいの感覚でいなければならないんだとか。私は到底騎手になれそうもない。

それにしても、明後日の東京ダービーと、来週の社台牧場ツアーはいったいどうなってしまうのだろうか?

 

 

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コメント

こちらに移動してから初めてのコメント失礼いたします。

ご存知とは思いますが、足の骨折は思った以上に長引きますので、どうかご無理なさらず、お目も含めてお大事になさって下さい。

ひしあまぐり様が懸念されていたTPP交渉参加となりましたが、馬産地及び競馬業界が崩れ去らない様に祈るばかりであります。

乱文失礼致しました。

投稿: つっつ | 2013年6月 4日 (火) 14時13分

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