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2013年6月24日 (月)

化骨と仮骨

右足第四指骨折の診断が下ってから3週間。跛行もずいぶんと治まり、痛みもあまり感じなくなったので、「もう治っちゃったんじゃないか?」などと軽口を叩きつつレントゲン撮影に臨んだ。明日は優駿スプリント、そして明後日は帝王賞である。走るのは無理でも、競馬場内を不自由なく歩き回れるだけで、ずいぶんと助かる。

ところが…。

「あぁ、まだぜんぜんだなぁ……」

撮影したばかりのレントゲン写真を一瞥するなり、医者は無慈悲に呟いた。

「あのう……“ぜんぜん”っていうことは、まだ骨がくっついていないということでしょうか?」

私は訊いてみた。指を力いっぱい曲げたらどうなるか分からないが、普通にしている限り痛みはないのである。せめてテーピングを外してしまいたい。

「まだ“仮骨”の前ですね」

「“化骨”の前?」

「そう仮骨です。ご存じですか」

「若馬の骨格が形成されることですよね」

「?」

「化骨前の馬を無理やり調教するとソエを発症しやすいと言うじゃないですか」

「いや…、あの…」

「ということは、いま無理すると、私もソエを発症しちゃうってことでしょうか? そうなったらブリスター塗らなきゃなりませんかね。いやあ、あれは痛そうだなぁ」

「何言ってんですか! 仮の骨と書いて仮骨。骨のもととなる細胞が患部に集まって、骨の前段階を構成するさらに前の段階だと言ってるんです」

「は…、はぁ…」

「そんなわけで、テーピングの固定はきちっと続けてください。あまり歩き回っちゃダメですよ。ハイ、お大事に」

つい最近まで、医者からは「もっといっぱい歩きなさい」と口を酸っぱくして言われていたのに、一転して真逆のことを言われるのだから、人生は分からない。日高で歩き回ってきたことは伏せておいて、今週の大井ではなるべくゴール前だけでジッとしていることにしよう。

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