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2013年6月13日 (木)

EIPH(運動誘発肺出血)

唐突にオルフェーヴルの宝塚記念回避が発表された。

Olfe  

サンデーレーシングの表彰台独占もありそうな情勢だっだが、その可能性はグッと低下してしまったと言って良かろう。ちなみに、ローゼンケーニッヒがウィリアムズで出るので、表彰台独占の可能性は決してゼロではない。この3頭の3連単なら、そこそこ配当つきそうだ。買ってみようか。

EIPH(運動誘発肺出血)とは聞き慣れないが、要するに肺出血性の鼻出血の、鼻出血を伴わないパターンだと思えばいい。激しい運動によって心臓からの血液量が急増することで、肺の中の毛細血管の血圧が上昇。その結果、血管が破裂してしまう。心臓が強すぎる馬ほど発症しやすいとも言われ、女傑・ウオッカもこれにより現役引を余儀なくされたことは、まだ記憶に新しい。

ウオッカのように鼻出血を伴えば、1か月の出走停止のペナルティーが科されるが、オルフェーヴルのように肺出血のみの段階ではそのようなペナルティーはない。だが、逆に言えば、鼻からの出血が確認されないことで、EIPHが見過ごされている馬も少なからずいるはず。海外では、人気馬が不可解な敗戦を喫した場合、すぐさま内視鏡で肺出血を確認するのが常識となっている。

サンデーサラブレッドクラブのホームページの記述では、「2週間くらい安静すれば肺の状態も落ち着くのが通例」とした上で、放牧に出して様子を見る方針のようだが、私が気になるのはもちろんその先の凱旋門賞についてである。現地では前売り1番人気とも伝えられているのだから、ヨーロッパの競馬ファンにしてもきっと無関心ではいられまい。

1993年の皐月賞馬・ナリタタイシンは、当時は菊花賞のステップレースだった京都新聞杯の直前に肺出血を発症し、同レースを回避。その後、3日間だけ運動を控えて、菊花賞直行を決断する。結果、3番人気の支持を集めながら、大差のブービーに敗れた(※しんがりは心房細動を発症したネーハイシーザー)。陣営が肺出血に敗因を求めたことは、言うまでもない。

また2004年のCBC賞後に肺出血が判明したシーイズトウショウは、ただちに休養に入った。翌年5月の谷川岳Sで5か月ぶりに復帰を果たし4着に敗れるも、翌6月のテレビ愛知OPを1分6秒7という快時計で勝ち、返す刀で7月の函館スプリントS連覇を果たしている。

Sheis  

鼻出血を伴わない肺出血といっても、数か月程度の完全な休養放牧に出すことで完治を目指すのが理想であろう。だが、どんな馬だって多少の無理を押してレースに使われているのも事実。文字通り一点の曇りもない体調など、もとから望めるものでもない。オルフェーヴル陣営がどのような判断をするか、大いに注目すべきところであろう。

 

 

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