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2013年6月 5日 (水)

インとアウトの明と暗

人気を勘案すれば、新たなダービージョッキーの誕生が予感された第59回東京ダービーは、4番人気のインサイドザパークがゴール寸前で差し切って優勝。鞍上の左海誠二騎手は、9度目の挑戦で、ついにダービージョッキーの仲間入りを果たした。

Seiji1  

船橋所属でありながら、JRA重賞を3勝もしている腕達者。38歳でのダービー初優勝はむしろ遅かった気もするが、それがダービーというもの。観戦に来ていた戸崎圭太騎手も、「ダービーは簡単に勝てるレースではない」と語っていた。ダービー4勝ジョッキーの言葉だと思えば、その重みもいや増す。

実はこの言葉は、左海騎手に対してではなく、御神本騎手に向けられたものだった。圧倒的1番人気のアウトジェネラルの手綱を取った御神本騎手は、ダービー初勝利にもっとも近い距離にいるかに見えたが、掲示板にも載れぬ6着。持てる能力が抜きん出ていることは間違いなくとも、それだけではダービーの女神は微笑んでくれない。

「もし負けるとしたら、ゲートで遅れて内ラチ沿いに押し込められる展開くらいしか考えられない」と我々が思っていたのは、逆に言えばそれくらいしか死角を見いだせなかったことの裏返しでもある。それが現実のものになるとは、あまのじゃくな私も驚いた。「アウト」という名前とは裏腹に、インコースが仇になった格好。逆に「インサイド」という名の持ち主が、大外に勝機を見いだして豪快に差し切ったたのだから皮肉としか言いようがない。戸崎騎手によればアウトジェネラルはゲート1完歩目が遅いのだそうだ。両馬の枠順が入れ替わっていたら、結果は違ったものになっていたかもしれない。

Seiji2  

それにしても、南関東デビュー馬による東京ダービー制覇は久しぶりではないか。サイレントスタメン以来だから、4年ぶりということになる。道営やJRAで賞金を稼いだ馬が3歳になって南関東にやってきて、転入2、3戦目でダービーを勝ってしまうようでは、南関東の2歳競馬の意義が問われかねない。これから本格化する南関東の2歳競馬に、潤いと活力を与えるインサイドパークの勝利であった。

 

 

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