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2013年6月19日 (水)

南関一筋29戦目の栄光

第16回目を迎える京成盃グランドマイラーズは、小雨そぼ降る船橋に歴戦の古馬14頭が集結。パドック周辺では、「豪華メンバー」という声と、「つまらないメンバー」という声が交錯する複雑なメンバー構成になった。

「豪華」の根拠を探すのは難しくない。14頭のうち重賞勝ち馬が9頭。マグニフィカ、アスカリーブル、ナイキマドリードといったダートグレード優勝馬がいて、ナカヤマフェスタを破ったことのあるアーリーロブストがいて、8連勝中のスマートジョーカーもいる。同じSⅢ格付でも川崎マイラーズに比べれば、確かにレベルは高い。なのに1着賞金は川崎マイラーズより200万円少ない1000万円なんですよ。不思議……でもないか。

一方で「つまらない」という意見の根拠はいくつかある。曰く「同一厩舎ばかり」「同一馬主グループばかり」「中央のオープンで頭打ちになって南関東のA1クラスに編入された馬ばかり」などなどなど。それぞれ言葉は違えど、根っこは微妙に繋がっている。

競走馬の引退年齢が上がり、オープン馬が急増するJRAでは、オープンに上がってから1年間のうちにひとつ勝てないと「収得賞金」の関係で希望するレースに出走することはほぼ不可能になる。ところが、地方では「入着賞金」で優先出走順が決定されるため、JRAで善戦しながら勝てないオープン馬が大量に流れてくるようになった。

Shadai 

加えて、クラブ法人に対して地方馬主登録が認可されたことが追い風となり、船橋の特定厩舎に特定クラブ法人の馬が集結。結果、大井や川崎の調教師が「コツコツ勝ってやっとオープンになったのに、地元の重賞にも使えないんだよ」と愚痴をこぼすことになる。

Sunday 

そういった様々な思いが渦巻くグランドマイラーズは、スタートから先手を奪ったセイントメモリーが、直線に向いてもその脚色は衰えず。4馬身差で逃げ切り勝ちを決めて見せた。

St 

セイントメモリーはデビュー以来一貫して南関東一筋。14頭の出走馬の中で、社台系クラブ法人の所有でなく、重賞未勝利で、なおかつJRAからの転入馬でもない唯一頭の馬が勝ってしまったのだから競馬は面白い。2歳7月のデビュー戦を圧勝するも、体質が弱く、休み休みの競馬を強いられながら29戦目。こつこつ賞金を稼いで、ついに重賞タイトルを掴み取った。本橋騎手快心のガッツポーズは、月岡調教師の思いも代弁していたのであろう。

 

 

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