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2013年5月14日 (火)

立ち食い

先日、課題だった東京競馬場『なとり』の「麦とろ定食」を食べる機会をようやく得た。立ち食いで麦とろを食べるというのは初体験だが、このトロロはなかなか美味い。高めの価格設定も、これならばと頷けるものがある。

Tan  

そも、競馬場で摂る食事には立ち食いが多い。東京開催で私が昼食を世話になる店といえば、『梅屋』『馬そば深大寺』『夢吟坊』そして『吉野家』といったところだが、どれも立ち食いの店ばかり。少人数がじっくり味わって食べるためではなく、大勢が忙しい合間にサッと食事を済ますための店舗形態なのだから、勢い立ち食いが主流となる。

だが、元来、日本人は欧米人と比べて立ち飲みや立ち食いは苦手とされてきた。欧米人はカフェやバーで平気で立っているし、パーティーともなれば立食形式が当たり前。日本の居酒屋と英国のパブは、それぞれのお国柄を端的に表している。

とはいえ、江戸前の寿司は屋台の立ち食いから始まったと指摘されるかもしれない。だが、これもあくまで新興スタイル。新しいもの好きの江戸の町民たちが、“立ち食い”という新鮮な店舗形態に惹かれて、江戸の寿司ブームが起きた。昨今の立ち飲みブームにも似通うところがある。

船橋駅の北口に『吉光・船橋北口店』という小さな寿司屋が暖簾を掲げている。店内はカウンターのみで椅子はない。立ち食いで7人入ったらいっぱいになる。客同士詰め合い、混雑時は半身の姿勢で食べるのが暗黙の了解だ。

江戸の昔を思わせる店内では、ネタケースを挟んで、50センチ程度の至近距離で職人と対峙する格好となる。カウンターの手元に手を洗う蛇口がずらりと並んでいるのは、手づかみで寿司を食う立ち食い店ならではの光景。シャバッと指先を拭って、次の1カンをつまむのが格好いい。

Sushi  

写真の「おまかせ1.5人前」は、マグロ、中トロ、スズキ、生シラス、イクラ、ウニなど総勢15カンの豪華握り。これで1800円。シャリが大き目の握りは、握り寿司が酒のつまみではなく単なる食事であった江戸前寿司の名残。注文してから3分で出てきて、5分で食べ終え、サッと会計を済ませる。江戸の粋を船橋に見た。

 

 

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