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2013年5月31日 (金)

懊悩の6月へ

今年の日本ダービーには、ひとつ象徴的な出来事があった。「黄・黒縦縞・袖青一本輪」の不在。すなわち、社台レースホース(以下「社台RH」)所有馬の出走がなかったのである。2002年から11年連続で出走馬を送り込んできた記録は、ついに途切れてしまった。

社台RHの現3歳世代の重賞勝ちはゼロ。3勝馬も皆無とあれば、ダービー出走など叶うはずもない。それでも51勝でリーディング首位を突っ走っているから不思議。クラブ全体として調子が良いのか悪いのか計りかねるが、古馬を含めてもJRA重賞勝ちがグレープブランデー1頭という現状は、不本意であろう。

姉妹クラブのサンデーレーシング(以下「サンデーR」)も、状況は似ている。ダービーに唯一頭出走を果たしたコディーノは、見せ場もなく9着に敗退。考えてみれば、昨年末は「ダービー確実」とも言われた馬である。会員さんにしてみれば、もどかしい半年間だったに違いない。サンデーRはこの世代で重賞3勝だから、社台RHよりはマシか。だが、ひとつ上の現4歳世代は、昨年のこの時点でGⅠ4勝を含む重賞8勝だったことを思えば、やはり物足りなさを感じてしまう。

2004年以降、社台RHとサンデーRは、リーディングオーナー首位と2位を独占してきた。GⅠレースは“社台の運動会”と揶揄され、真顔で「独占禁止法違反」を訴えるものまでいたほど。なのに、その勢いが今年ははっきり薄れている。昨年、118勝でリーディング首位のサンデーRは、5月終了時点でその3分の1にも満たない36勝。やはり2004年から続けてきた年間百勝越えに黄信号が灯った。

社台RHとサンデーRの3歳世代が不振に終わった一方で、サラブレッドクラブ・ラフィアンとシルクは、この世代からGⅠ馬を送り出している。さらにシルクはダービー2頭出しの快挙。ロードホースクラブに至っては、サンデーR不在のオークスに3頭出しするなど、各クラブが存在感を示したクラシックだった。

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折しも、各クラブは1歳馬募集の時期。社台グループでも、本日から公式サイトで募集カタログが公開された。周辺の社台会員からは「今年の募集価格は安い」という声が聞こえる一方、「ラインナップからすれば今年はシルクだろ」と言い切る社台会員も。なんでも、今年のシルクの募集馬には、ウインドインハーヘアのメス(父キングカメハメハ)やアコースティクスの牡(父ネオユニヴァース)、さらにメジロドーベルのメス(父ゼンノロブロイ)までいるという。あるいはそれが、社台やサンデーの募集価格に影響しているのかもしれない。

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今年の3歳世代の成績が、一過性のものなのか、あるいは何か大きな地殻変動が既に起きているのか。出資会員が一年でもっとも頭を悩ます6月が、いよいよ始まる。

 

 

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