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2013年5月 1日 (水)

出てくる以上は

連休の谷間の浦和競馬場は重賞しらさぎ賞。南関東限定の3歳上牝馬による1400m戦という条件になって今年が7年目だが、過去6回のうち4度までが社台グループの優勝に終わっている。今年も、ダービー馬クラーベセクレタを筆頭に、東京プリンセス賞馬マニエリスム、重賞3勝ナターレと、社台の強力牝馬陣が顔を揃えた。

 

Konno 

1番人気はこのレース連覇がかかるクラーベセクレタ。重賞11勝、うちSⅠ4勝、交流重賞1勝の実績がありながら57キロで乗れる有利さは計り知れない。昨年は単勝オッズ元返しで7馬身差独走。ところが今年は去年と同じ斤量にもかかわらず、単勝オッズ1.2倍とある。これを「つける!」と前向きに捉えるか、あるいは「何か不安材料があるのか…?」と勘ぐるか。どちらにせよ、馬券検討の入り口はここからであろう。

 

Mato1 

2番人気は「白い逃亡者」ナターレ。戸崎圭太騎手の南関東所属ラスト騎乗となった2月28日の川崎・ブラッドストーン特別で、圧倒的1番人気の戸崎圭太を尻目にまんまと逃げきり勝ちを収めて、競馬場を微妙な空気にさせてしまったあの馬である。

 

Mika 

リーディングジョッキーが手綱を握るマニエリスムは、一週前の追い切りで、併せたクラーベセクレタをアオるほどの好調ぶり。厩舎スタッフが「今週が競馬ならクラーベにも勝てる」と驚いたという。先週の大井では羽田盃と東京プリンセス賞を制し、波に乗る川島正行厩舎のこと。クラーベセクレタとの“親子どんぶり”もあるかもしれない。

ところが、実際のレースは3角先頭からそのまま押し切ったナターレが快勝。2着センゲンコスモで、終わってみれば内田勝義厩舎の“親子どんぶり”であった。

Matoba 

まずはナターレを褒めるべきなのだが、やはり誰もが気になるのはクラーベセクレタの敗因であろう。JRA所属馬不在のレースでは11戦して無敗を誇った彼女が、南関東限定戦であろうことか9着に敗れたのである。ただごとではあるまい。いつもは丁寧に取材に応じる川島正行調教師も、珍しくコメントを残さなかった。

思えば、マリーンカップを「仕上がり途上」という理由で回避したあたりから、おかしかったように思う。追い切りでマニエリスムにあしらわれたのも、同じ理由と考えて差し支えあるまい。「まだ緩い」、「闘志が戻らない」、陣営は何度も不安を口にしていた。

そうはいっても、南関東の現役最強馬の登場である。「出てくる以上は……」と考えるのが普通であろう。だが一方で、「このデキでは……」という思ったファンも少なからずいたに違いない。双方の思いがぶつかり合った答えが、単勝オッズ1.2倍という微妙な数値だったということか。

無敗のダービー馬トキノミノルは、ダービーの前日に脚部不安説が流れた。事実、レース後には、蹄の部分に血が滲んでいたという。それでも1番人気に推され、堂々のレコード勝ち。「出てくる以上は……」という見立てをされるのは、大本命馬が抱える宿命だ。勝ったナターレには気の毒だが、勝ち馬より敗れた馬の印象の方が強く残るレースになってしまった。

 

 

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