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2013年4月13日 (土)

重賞級の非重賞競走

先週日曜の中山メイン「春雷S」は、芝1200mのオープン特別だった。

Shunrai  

「オープン」とはいえ   いや「オープン」ならではか   メンバーは低調。出走メンバー16頭を見渡しても、重賞勝ちはヘニーハウンドのファルコンSひとつしかない。だが、これは毎年のことで、高松宮記念が終わった2週間後の実施では仕方のない部分もある。高松宮記念とは縁のなかったスプリンターたちにとっての、サマースプリントシリーズに向けた一里塚。その遥か彼方に、ぼんやりとスプリンターズSが霞んで見えるような、そんな位置付けのレースだ。

その2日後の大井メイン「ブリリアントカップ」は、ダート2000mの準重賞だった。出走16頭のうち半数にあたる8頭が重賞ウイナーという豪華メンバーで、重賞5勝のマズルブラストを筆頭に東京ダービー馬や羽田盃馬の姿もある。出走全馬が獲得した重賞タイトル数の合計はなんと19。「重賞級の豪華メンバー」という声があちこちから聞こえてきたのも、この数字を見ればなるほど頷ける。

しかし、最近の南関東では、この「重賞級の豪華メンバー」というフレーズを耳にすることが増えたように感じないか。たとえば1月の多摩川オープン。出走14頭のうち重賞勝ち馬が6頭を数えたこのオープン特別でも、「重賞級」のフレーズがあちこちで飛び交った。

メンバーが良いのは決して悪いことではない。だが、「重賞級の豪華メンバー」というフレーズが多用されることには若干の違和感を覚える。それはすなわち、重賞級の実力馬が重賞ではないレースに出ていることの裏返しではなかろうか。看板商品たる重賞ウイナーたちを、主催者が有効活用できていないことの現れのような気がしてならない。

「適当な重賞がない」と言うのならば、重賞体系の見直しが必要だろう。金盃から大井記念までの約3か月の間、南関東限定で古馬牡馬混合の中長距離重賞レースは組まれていない。マイルグランプリの秋移行は正しかったのか。短距離に、あるいは牝馬限定に、指向が傾いてはいないか。検証してみるといい。ブリリアントカップが毎年のように「重賞級」になるのは、当然の結果でもある。

逆に適当な重賞があるのにも関わらず、そこに実力馬が出ようとしないのなら、主催者にはある程度の指導力発揮が求められる。準重賞やオープン特別が「重賞級」になるのが決まって交流重賞の前後であることは、大いに気になるところでもある。

さて、「重賞級」のブリリアントカップを勝ったのはフォーティファイド。1馬身3/4差の2着はムサシキングオー。図らずも重賞未勝利馬同士の決着となった。えてして競馬はこんなもの。両馬には大井記念の優先出走権が与えられた。次は本物の重賞の舞台が待っている。大井に、もとい多いに盛り上げて欲しい。

Fourty_2

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