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2013年4月21日 (日)

頑張れチチカステナンゴ

昨日東京の新緑賞で1番人気に推されたのは桜花賞馬ダンスインザムードの息子・マンインザムーン。

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直線では馬場の良い内ラチ沿いをぐいぐい伸び、2勝目が目の前に迫ったその瞬間、外から飛んできた2頭に交わされ3着に敗れた。

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チチカステナンゴの産駒が当初の評価ほど勝てない。今日までにJRAで勝ち上がった産駒は、このマンインザムーンを含めて10頭。うち2勝を挙げたのはダイワブレイディのみで、重賞勝ちはおろか、特別戦すら勝てていない。記念すべき初特別勝利を期待されたマンインザムーンであったが、何の不利もないレースぶりで敗れ去った。騎手も力負けを認めている。

この世代のチチカステナンゴの種付け頭数は152頭。しかもその相手には、冒頭のダンスインザムードを始め、女傑ダイワスカーレット、桜花賞馬キストゥヘヴンといった、社台グループの錚々たる面々が居並ぶ。種牡馬のPRのため、初年度産駒にはとにかく活躍してもらわなければならないから、良血牝馬が集まったこと自体は不思議ではない。それが結果として期待外れに終わることも間々ある。「種牡馬導入は失敗の連続」などと、訳知り風のコメントを聞くこともあろう。

それでも、これほどの惨状になるとは関係者も想像していなかったのではありまいか。社台の失敗例として挙げられるカーネギーやエリシオだって、少なくとも初年度の産駒はJRA重賞を勝っている。「種牡馬導入は失敗の連続」でも、初年度産駒はある程度の成績を残すものだ。

チチカステナンゴが社台スタリオンでデビューした年の同期種牡馬は、決して「大物」とは言えぬ内国産のメイショウサムソンに、アドマイヤジュピタ、アドマイヤメインの3頭。しかも、翌年も海外からの導入はなし。次代のエース候補であるとの自信の表れにほかならない。

そもそもチチカステナンゴがフランスで種牡馬入りした当初は目立った存在ではなく、交配牝馬にも恵まれなかった。なのに2頭のフランスダービー馬を出してみせたから、周囲は色めいた。

「それをサンデー系優良牝馬に交配すれば、もっと成功を収めるに違いない」

私だってそう考える。だから「種牡馬導入は失敗の連続だから」などと知った顔をするつもりはないし、マンインザムーンの募集価格が1億円だったことを思い出して「ザマミロ」などという資格もない。

ただ、困惑くらいはさせてほしい。チチカスでもダメなのかもしれない……。じゃあ、この先日本の種牡馬事情はどうなるのか。不安は募る。

サンデー系繁殖牝馬があふれる我が国の種牡馬事情の将来を憂う思いは、この10年以上なんら変わらない。間もなくデビューを迎える2世代目の2歳産駒には、キストゥヘヴンやスティンガーのような重賞ウイナーや、クルーピアスターやマストビーラウドといった重賞ウイナーの母が勢ぞろいしている。この中に私の不安を払拭してくれる一頭がいると信じたい。昨年14歳の若さで急死したチチカステナンゴ本人も、きっと同じ思いであろう。

Chichi

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