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2013年4月 6日 (土)

ラストチャンスへ

今日の阪神メイン・阪神牝馬Sは2番人気のサウンドオブハートが鮮やかに抜け出し重賞初優勝。しかもこれがアグネスタキオン産駒にとって、JRA重賞50勝の節目の勝利となった。

だが、私の感慨はやはり松山康久調教師が久しぶりの重賞を勝ったことに尽きる。松山師の重賞勝ちはダイワレイダースが勝った2005年の七夕賞以来、実に8年ぶりのこと。私が松山厩舎と縁を持つようになった2000年以降、途端に重賞が勝てなくなったので、実は心の奥底で責任を感じていたのである。

Gen 

ミスターシービーでクラシック三冠の偉業を成し遂げ、89年のウィナーズサークルで2度目のダービー制覇を果たし、95年のダービーでは「うわっ! ダービー3勝目か?」というシーンがありながら2着惜敗。でもそのジェニュインで皐月賞とマイルチャンピオンシップを制し、94年にはリーディングトレーナーにも輝いた。すなわち名伯楽である。これほどの厩舎が、「今世紀2つ目の重賞タイトル」と聞くと、ウソだろ?と思ったりもしてしまうが、それが競馬の難しさ。重賞を勝つというのは並大抵の出来事ではない。

だが、厳密には2004年に大井で行われたジャパンダートダービーをカフェオリンポスで勝っているから、今世紀の重賞タイトル数は「3つ」だ。

実は私、このレースを見るためにわざわざスケジュールを空けておいたのに、当日になってなんとなく気が乗らずに「サボって」しまったという苦い過去を持つ。それで、お世話になっている松山厩舎のカフェオリンポスが勝ってしまったのだから、TVの前の私が氷りついたのは言うまでもない。

私の四十数年間の生涯において、一、二を争う不始末であろう。レースをする前から「どうせ負けるよな」と決めつけるのは馬に対する冒涜であり、「ひょっとしたら勝つかも」と思っていながら、それでも競馬をサボるようでは、もはや人格が問われてしかるべき。後日、調教師と共通の知人でもある小説家からは、「なぜ来なかった」とだけ書かれた手紙が届いた。つくづく返す言葉がない。ともかく、それ以来私は「仕事はサボっても競馬はサボらない」という信念を心に刻み、日々生活を送ることにしているが、それでもあのJDDで味わった苦い思いが私の脳裏から消えることはない。

それを払拭するには、私の目の前で松山師の管理馬がGⅠを勝つしかないような気がする。サウンドオブハートの次走はヴィクトリアマイルと発表された。過去にいくつもGⅠを勝った松山師なのに、なぜか牝馬のGⅠが勝てないというジンクスもこのさい払拭してしまおう。実は松山師は来年2月で調教師定年を迎える。残されたチャンスは、そう多くはない。

Cafe

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