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2013年4月15日 (月)

ミヤサンキューティの母

先週号の「週刊競馬ブック」に、大井所属のミヤサンキューティの特集記事が掲載されていた。読まれた方も多いと思う。

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ミヤサンキューティはクロフネ産駒の5歳牝馬。優駿スプリントと東京シンデレラマイルの2つの南関東重賞タイトルを持つ。前走の東京スプリントでは、果敢にJRAの牡馬一線級に挑み6着。掲示板に載ることは叶わなかったが、大外枠を克服しての南関東勢最先着という結果は高く評価されてしかるべきであろう。

そんなミヤサンキューティだが、冒頭の「競馬ブック」の記事では「父クロフネ譲りの芦毛の馬体に、母とよく似た俊脚」と紹介されていた。父クロフネは誰もが知るところだが、「母」が誰なのか、どんな成績だったのかについての言及が無かったのがちと残念。おそらくは文字数の都合だろうが、僭越ながら補完の意味も含めて母イノセントニンフについて紹介しておきたい。

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熱心な大井のファンならば、イノセントニンフを覚えているだろう。荒尾5勝の戦績をひっさげて大井に移籍してきたのは2001年の正月のこと。そこから内田博幸を背に破竹の4連勝。しかも、4馬身、2馬身半、5馬身、3馬身とすべて圧勝である。当然ながら一躍注目の的となった。

一方で、間隔を開けないとレースに使えないという一面もあり、その後は勝ったり負けたりのレースが続く。結果、大井では9勝を挙げたものの、重賞タイトルに手が届くことはなかった。が、その勝利の中には、のちに重賞で活躍するオーミヤボレロやストロングゲットを破ったものが含まれていたことについては、特筆しておきたい。

そんなイノセントニンフとクロフネの間に生まれたのが、芦毛の牝馬ミヤサンキューティ。クロフネの産駒は芝、ダートを問わず堅実に走ることで知られるが、なぜか大活躍するのは牝馬に限られる。カレンチャン、スリープレスナイト、ホエールキャプチャのG1馬はもとより、12頭いるJRA重賞ウイナーのうち10頭までが牝馬で占められているのである。地方所属とはいえ、ミヤサンキューティもクロフネの代表牝馬になる可能性を秘めていると思いたい。

オーナーによれば、このあとはしばらく放牧に出して、7月のスパーキングレディーカップを見据えているとのこと。ミヤサンキューティは昨年もこのレースに出走して5着だが、地方馬では最先着だった。

南関東限定重賞を使おうと思えば使えるのに、それでも敢えて強いJRA勢に挑まんとするその姿勢には、実に清々しいものを覚える。むしろ真逆の姿勢が目に余る昨今はなおのこと。「競馬ブック」の記事には「南関東のラブミーチャンを目指す」ともあった。そうでなくちゃいけない。

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