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2013年3月28日 (木)

吉田家@立会川

Yoshida  

京急立会川駅を降りて左に向かって商店街を歩くと、旧東海道に突き当たる。通常、競馬場に向かうにはここを右に曲がるわけだが、敢えて左に折れて旧東海道を品川方面に向かって2、3分ほど歩くと、江戸の昔を偲ばせる雰囲気のある佇まいの『吉田家』が目に入ってくる。

創業は江戸後期。安政三年(1856年)に建てられた鮫洲八幡神社の石灯籠の台座に「吉田屋弥平治」の文字が刻まれていることから、少なくともその以前から品川界隈で店を出していたことは間違いない。幕末には山岡鉄舟らも足を運んだと言われている。

その蕎麦は細めで、純白よりはうっすらと黄色味がかかる。今日の粉は群馬赤城産。もちろん十割。口の中でかみ締めるとほんのりと甘みがあり、やがて絶妙のタイミングで香りが絶妙に立ち上がってくる。十割にありがちなバサつきはない。コシがあってしっかりとした噛み応えを感じる。吉田流とも言うべき見事な蕎麦は、なるほどこの価格設定でも蕎麦好きの客が絶えないというのも頷ける。

素材から器に至るまで最高のものを求め続けているというだけあって、歴史のみならず品格も備える。競馬の行き帰りに気軽に立ち寄るには少々敷居が高い。大勝ちした帰途の祝賀会とするのが妥当だが、どうしても行きの道中に立ち寄るなら、「今日は何がなんでも大勝する」という強い決意を胸に注文するのが肝要であろう。

さて、明日は大井最終日。主催者にとっては案外大事な本年度最後の開催日でもある。散り際の桜の風情を味わいつつ、馬の走る姿をぜひ見にいらしていただきたい。

Yosida2

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