« 格の違い | トップページ | サクラプレジデント産駒が重賞初制覇 »

2013年3月 1日 (金)

ワイン&オイスター

Sakura  

貝殻をこじ開ける「コキッ」という小気味の良い音が聞こえてからしばらくすると、二粒の生牡蠣とワインが目の前に運ばれてきた。

ここは桜新町の『ルレ・サクラ』。出された牡蠣は門司産だという。だとすれば、いわゆる「豊前海一粒かき」であろうか。「豊穣の海」とも呼ばれる豊前の海中で育った牡蠣は大き過ぎず小さ過ぎず、生牡蠣として食べるのに申し分ない。思えば冬の小倉開催もあっという間に千秋楽。足を運べなかった身としては、せめて牡蠣だけでも北九州気分を楽しませてもらおう。

ひとつを手に取ってみると、その大きさの割にズッシリくる。プリッとした身の色艶も素晴らしい。軽くレモンを絞って顔に近づけると、潮の匂いと柑橘の香りが混ざり合って鼻腔をくすぐった。ひやっとした牡蠣の身が喉を滑り落ちる。複雑に絡み合った海の味がする。

音を聞き、肌で確かめ、目で楽しみ、鼻で嗅いで、そして舌で味わう。牡蠣を食べるとき、人は五感のすべてを牡蠣に集中させなければならない。残り香が消えたらワインで口を洗い、またひとつ牡蠣を手に取る。「至福」。この状況を表現する言葉を私は他に知らない。

合わせたワインは、ラ・トゥール・サン・マルタンの「メヌトゥ・サロン・ブラン キュヴェ・オノリーヌ2010年」。……なんて、あいにくワインの蘊蓄は持ち合わせていない。ソムリエに何本かおすすめを並べてもらって、そん中から適当に一本を選んだだけ。もともとまろやかで優しい口当たりのブルゴーニュが好みで、牡蠣に限らずいつも飲んでいるから安心感がある。もちろん、さすがにプロが選んだ中の一本だけあって、さわやかな酸味が牡蠣の風味に合うことは間違いない。

ワインにちなんだ名前を持つ馬を思い出した。

先日のフェブラリーSを勝ったグレープブランデーの母はワインアンドローズだし、明日の阪神1レースにはワイングラスという馬が走る。そういえば、むかし札幌でブルゴーニュという馬の馬券を買って、「当たったら、今夜はロマネを開けるぞ!」とハシャいだのもつかの間、大惨敗を喫したこともあったな。

ところが、牡蠣にゆかりのある馬名となるとオイスターチケットくらいしか思い浮かばない。すずらん賞を逃げ切った快速牝馬。もしブルゴーニュとの対戦が実現していたら、腰が抜けるほど連勝を買ったに違いない。両者の対戦が実現していなくて良かった。

Feb

|

« 格の違い | トップページ | サクラプレジデント産駒が重賞初制覇 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 格の違い | トップページ | サクラプレジデント産駒が重賞初制覇 »