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2013年3月 2日 (土)

サクラプレジデント産駒が重賞初制覇

Presid  

2003年の皐月賞で直線で抜け出したサクラプレジデントを、内からスルスルと伸びて交わしたのはネオユニヴァース。「どうして内が開くんだ!」。田中勝春騎手にしては珍しく検量室で吐き捨てたのは、それほど完璧な騎乗だったからであろう。昨年の天皇賞・秋で蛯名正義騎手も同じような言葉を吐いた。そのどちらも勝ったのはミルコ・デムーロ騎手である。内を突くのはギャンブルだが、多くの運を味方につけなければビッグレースには勝てない。

結局、皐月賞でのネオユニヴァースとサクラプレジデントとはわずかアタマ差。だが、このアタマ差は実に大きかった。勝ったネオユニヴァースは、その後ダービーも勝って2冠馬となり、種牡馬となってからも初年度産駒から皐月賞馬とダービー馬を出すなど大活躍。ついには産駒ヴィクトワールピサが、ドバイワールドカップまで勝ってしまうことになる。

一方、アタマ差に泣いたサクラプレジデントは、札幌記念と中山記念を勝つものの、GⅠタイトルを獲得することなく引退。サンデーサイレンス直子として種牡馬入りし、初年度は106頭に種付けしたものの、これと言って活躍する産駒は現れぬまま、昨年の種付け頭数は11頭にまで減少している。あの皐月賞を目の前で目撃したひとりとしては、あのアタマ差が彼のその後を狂わせてしまったように思えてならない。

今日のオーシャンSをサクラゴスペルが勝った。父はサクラプレジデント。あの皐月賞から10年。待ちに待った産駒の重賞制覇である。

だが、かつてのライバル・ネオユニヴァースは既に8頭の重賞ウイナーを輩出している。ひとつ重賞を勝ったくらいで喜んではいられまい。

実はサクラゴスペルは昨年の高松宮記念に出走している。1000万、1600万を連勝した勢いを駆って臨んだわけだが、結果はカレンチャンからコンマ5秒離れた9着。初めての重賞がGⅠだったことを思えばこの結果も仕方なかった。いや、むしろ健闘したと言えよう。1600万、OP特別、GⅢの3連勝で臨む今年は、当然勝ち負けの期待がかかる。

もともと1400mのスペシャリストだったサクラゴスペルに1200m戦を進言したのは、今日も手綱を取った横山典弘騎手だったという。オーシャンSの勝利騎手インタビューでも「レースセンスの良さ」をことさら強調していた。きっとスプリンターとしての“センス”を見出したのであろう。悲願のGⅠタイトルを父にプレゼントできれば、種付け希望も増えるに違いない。今年のサクラプレジデントの種付け料は、受胎条件で30万円だそうである。

Sakurag

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