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2013年3月31日 (日)

JRA騎手・戸崎圭太

「やはり」というべきか。JRA騎手としての戸崎圭太騎手が存在感を増している。

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移籍から先週までの4週間で15勝。勝率.182は美浦所属騎手では群を抜く。ちなみに、岩田康誠騎手の場合、移籍してからの4週間で14勝。内田博幸騎手は11勝だった。それだけ馬が揃っていることの証でもあるのだが、それでも結果を出さなければ、すぐに干される世界でもある。まずは順調なスタートを決めたとみてよさそうだ。

それにしても、戸崎騎手はいつの間にそんな一流騎手になっていたのだろう? そう思う人は私だけではないのではないか。

2006年は123勝で南関東リーディング5位。だが、己の不明を恥じつつ告白すると、この当時はまだ「まあまあ乗れるアンちゃん」程度にしか思っていなかったように思う。それが翌年、一気に200の大台を超えてリーディング2位に躍進した。的場文男騎手の負傷による長期離脱という事情があったにせよ、高い高い壁だった的場騎手を勝利数で上回るのは、至難と考えられていた当時のことである。

この年で象徴的だったのは、その的場騎手が長年勝てないでいた東京ダービーを、戸崎騎手があっさり勝ってしまったことである。この年から5年の間に東京ダービーを制すること実に4度。この事実だけを掬ってみても、彼が南関東だけで乗り続けるインセンティブは既に消滅していた。

しかも同じ2007年には、JRAでの初勝利という出来事も重なっている。33戦目でようやく掴んだ1勝。そこからGⅠ・安田記念を勝つまで4年である。JRAでデビューした大半のジョッキーに比べれば、やはり「早い」と認めざるを得ない。

南関東の関係者のひとりとして、「JRAで活躍する戸崎騎手が誇らしいか?」と聞かれると、実は案外そうでもない。むしろ、申し訳ない思いでいっぱいになる。

とても勝ち目のない弱い馬や、そこらの若造じゃとても御せない難しい馬を、あのようなスター騎手にお願いしていたのだと思うと、背筋が寒くなりはしないか。勝ったら勝ったで「いやぁ、ありがとう」などとエラそうに右手を差し出し、負けたら負けたで「また今度頼むね」などとエラそうに言い放ってきたのである。まさに汗顔の至り。それを気づかせてくれたという点を含めて、もちろん彼の移籍はポジティブに捉えている。早々にクラシックを獲ってほしい。

Real

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