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2013年3月 9日 (土)

鉄板スパ

Coco  

ちょっとした打ち合わせを終えて、西新橋の『パスタ・デ・ココ』で遅い昼飯をとろうということになった。私の注文は「鉄板ナポリタン」の大盛り。まあ、別に変わったオーダーではない。

だが、同席者のひとりが「それって、いわゆる名古屋メシですよね」と言ったところ、別の人物が「いや、釧路のソウルフードだろ」と反論。「鉄板スパゲティ論争」の火ぶたは、突然に切って落とされた。

アツアツの鉄板の上に溶き卵を回しかけ、そこにケチャップで炒めたスパゲティを載せた鉄板スパゲティは、名古屋市東区の喫茶『ユキ』が考案したのだという。名古屋で「鉄板ナポ」と言えば、すべてこのスタイルなのだそうだ。

一方、釧路では洋食店『泉屋』を嚆矢として、独自の鉄板スパゲティ文化が栄えた。食べ終わるまで出来たての熱さを保とうと、半世紀も前からスパゲティを熱した鉄皿で客に提供しているというから歴史も深い。「温かさ」、それ自体がご馳走だと感じる釧路ならではの文化と言えよう。

「ふむふむ」と適当に相づちを打ったりしながら、私はもぐもぐとパスタを食べ続けた。正直「どこの食文化か?」などという議論にはさほど興味はない。

ステーキやハンバーグの付け添えに、ちょっとしたナポリタンが付いてくることがある。じゅーじゅーと音を立てている鉄板に載せられた、あのナポリタンの味を知っていれば、「ナポリタンそのものを鉄板で出したら美味しいんじゃないか」と誰でも気づきそうなもの。別に特別なことではない。たしか愛媛の西条でも、鉄板スパゲティで町おこしを計っていたのではないか。

その“盛り”の美しさから「モンブランスパ」の異名を持つ大井町の『ハピネス』でも、スパゲティを載せる皿は昔から鉄板を使っている。その効果を味わうならナポリタンよりカレースパがおすすめ。ぐつぐつと沸騰するカレーソースをスパゲティに絡め取り、はふはふと口に運ぶ時のあの期待感と緊張感たるやたまらないものがある。熱くて、そして辛い。額に汗がにじむ。水をごくごくと飲み干して、もう一口。熱い。辛い。でも、美味い。あぁ、こうして書いていたら、無性に食べたくなってきた。次の大井開催はいつだ?

要は美味ければそれで良いじゃん、ということ。鉄板は食べれないしね。

Hapiness

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