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2013年2月18日 (月)

ヒヤシンスSの醍醐味

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3歳オープン特別のヒヤシンスSが行われるのは、フェブラリーS当日のこともあれば前日の土曜のこともある。年によってコロコロ変わるのはそれなりの事情があるのだろうけど、私個人はフェブラリーS当日に行われる方が嬉しい。フェブラリーSと同じ東京ダートの1600m。「この3歳馬たちの中からフェブラリーSに挑戦する一頭が出るのだろうか?」と将来を思い描きながら見るのは、3歳戦の醍醐味のひとつでもある。

2008年のヒヤシンスSを勝ったのは当時3歳のサクセスブロッケンである。その2レースあとに行われたフェブラリーSを勝ったのは、それが5つ目のGⅠ級タイトル獲得となる「砂の王者」ヴァーミリアンだった。

この時、サクセスブロッケンがヴァーミリアンを破る存在になると予感した人は少なかったかもしれないが、決してゼロではあるまい。実は私はその一人。それほどサクセスブロッケンの強さは際立っていた。実際にその翌年のフェブラリーSは、サクセスブロッケンがヴァーミリアンの連覇を阻んで優勝。ちょうど一年前、サクセスブロッケンの強さにある種の予感を抱いた人にとっては、忘れ得ぬレースとなったに違いない。

フェブラリーSを勝つどうかに限定せずとも、ヒヤシンスSの“出世レース”度が高いことは、競馬をやっている人なら肌で感じている。現在の条件になって昨年まで16回行われたヒヤシンスSの勝ち馬のうち、半数に及ぶ8頭がのちに重賞勝ち馬となり、しかもうち5頭はGⅠ級レースを制しているのだから凄い。ダートグレード重賞が比較的多いことを差し引いても出色の数字だ。

さて、そんな今年のヒヤシンスSを勝ったのはチャーリーブレイヴ。祖母 Catnip がエディターズノート(ベルモントS)やホールドザットタイガー(グランクリテリウム)の半姉という良血に加えて、1分36秒6の好時計勝ちなら今後の展望は明るい。次はドバイ遠征。UAEダービーを目指すという。

オーナーはガンジスやイジゲンと同じ林正道氏。林氏と言えば、昨年ヒヤシンスSで2着惜敗のゲンテンが思い起こされる。ゲンテンもUAEダービーに挑んだが、シンガリ負けの憂き目を見た。以後、馬も不調に喘いでいる。

果たしてチャーリーブレイヴはどうだろうか。昨日の競馬なら期待は持てる。だが問題はその先だ。来年のフェブラリーSで同オーナーのガンジスやイジゲンのライバルになっているだろうか。ゲンテンのように不調に陥ってしまうのだろうか。いや、あるいはガンジスやイジゲンの“挑戦”を受けて立つ立場になっている可能性だってなくはない。繰り返しになるが、こうした未来予想こそが3歳戦の醍醐味のひとつなのだ。

Cb

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