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2013年2月23日 (土)

未だ木鶏たり得ず

Nori  

連勝に関する話の続き。

何事においても連続して最高の結果を得ることは難しい。特に、様々な要因が複雑に絡み合う勝負事において、連続して勝つのは至難の業だ。それは昨日も書いた通り。だからこそスポーツにおける連勝記録がニュースとしての価値を持つのであろう。

大相撲の双葉山は、自身の連勝が69で止まった時、知人に「ワレ イマダ モッケイ タリエズ」と電報を打った。中国の故事にある、木で作ったニワトリ「木鶏(もっけい)」のように、いかなる相手にも無心で闘えることを目指したのである。

その双葉山を「憧れであり理想」と公言する白鵬は、63連勝で記録が途切れたとき「これが負けか」と呟いた。連勝の大記録に挑むには、我々の理解を遥かに超えた領域にまで意識を高める必要があるに違いない。たまに馬券が当たってはしゃいでいる私のような人間には、連勝などとても無理ということになる。

サッカーで使われる「ハットトリック」という言葉も、本場英国では「競馬で3連勝すること」という意味でも使われている。サッカー同様、極めて難しい出来事という意味。2連勝が難しいのだから、3連勝が至難であることは言うまでもない。

それでも、神様はたまにいたずらをする。2005年11月5日の東京競馬場で、横山典弘騎手が2レースから7レースをことごとく勝ち、なんと連続騎乗6連勝の大記録を打ち立ててしまった。

ここでは「連続騎乗」というのがポイントである。「騎乗機会6連勝」というのなら希に見るが、レース間隔が空くとファンにしてみれば「連勝」とは見えにくい。だが、この日は違った。

「あちゃ、またヨコテンだ」

「あれれ、またまたノリちゃんだよ」

「うわ! また来ちゃったよ」

「どっひゃー! どうなってんだよぉ!」

という具合に、場内のざわめきが徐々に大きくなっていくのである。こうなると馬券を買う側の心理状況も一筋縄ではいかない。「もう負けるだろ」という人がいる一方で、「いや、今日のノリは止められん」という人も出てオッズは混迷を極めていく。ただ、当の横山典弘騎手本人は「新記録? そりゃ嬉しいです」とそっけなかった。逆に言えば、こういう心理状況も記録達成の要因のひとつであろう。

6連勝の内訳は以下の通り。ちなみに明日の阪神5レースでデビュー予定のマトリックスコードは、3連勝目のシークレットコードの初仔。こんなことを書いた以上、注目しなければなりませんな。

  

【横山典弘騎手・連続騎乗6連勝のレースと勝ち馬】

 2R 2歳未勝利   チェルケッティ
 3R 2歳未勝利   シュトラウス
 4R 2歳新馬    シークレットコード
 5R 2歳新馬    ミレニアムウイング
 6R 3歳上500万 アドニスシチー
 7R 3歳上500万 ヒカルジェイエ

Nori2 

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