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2013年2月11日 (月)

焼いた生姜は美味いのか

Specialweek  

またまた検量食堂の話から。

スペシャルウィークが勝ったジャパンカップでのことだから、かれこれ10年以上も前の話になる。JCの取材で来日していた英国人女性カメラマンが、お昼の検量食堂でこう聞いてきた。

「ショウガを焼いて食べるのですか?」

ある程度日本語を理解する彼女は、壁に貼られた「しょうが焼き定食 ¥500」というメニューを文字通り受け取ったのだろう。私は笑いながら「いやいや、あれはポークジンジャーのことです」と訂正した。だが、彼女は納得しない。というのも、そのメニューのどこにも「豚」の文字が書かれていないからだ。

本来なら「豚肉のしょうが焼き」と書くべきなのだろう。我々は暗黙のうちに「しょうが焼き」と聞けば豚肉のことだろうと判断している。だが、外国の方には到底理解できまい。

ちなみに、恵比寿駅の近くに暖簾を掲げる『こづち』は、昭和のたたずまいを今に残す希少な大衆食堂として知られるが、こちらのメニューに「肉生姜定食」というのがある。「豚」とも「焼き」とも断ってない。鶏肉と生姜の煮込み定食という可能性だってある。だが、もちろん実際に出てくるのは豚肉のしょうが焼き定食。「これは何の肉ですか?」とか「焼いてあるの?」などいちいち聞くような客はいない。こうなると、もう理屈の話ではないように思える。

「塩焼き」にしても塩のみを焼くわけではないし、「網焼き」だって網を焼いて食べるものではないが、これらは「××の塩焼き」という具合に主役と組み合わせて表現されるのが一般的。それでも「すき焼き」「目玉焼き」「どて焼き」のように、主役に関する記述のないメニューも少なくはない。逆に主役の説明があっても「鯛焼き」のような罠に嵌ることも。なまじ日本語が理解できる外国人さんほど、メニュー選びには注意を払う必要がありそうだ。「焼いたショウガ」を期待して豚の焼き肉が出てきたら、きっと驚くことであろう。

Shoga2  

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