« 2年ぶりのエンプレス杯 | トップページ | ワイン&オイスター »

2013年2月28日 (木)

格の違い

Yayoi  

「明日から3月だな」

「今週は弥生賞か」

「もう春だなぁ」

そんな声が聞こえたと思ったら、今日の東京は春の陽気に包まれた。お天道様もその辺はわきまえている。今年最初の3歳GⅡ戦。クラシックの実質的なスタートと言っても差し支えあるまい。

ところがこの弥生賞、1984年のグレード制導入時はGⅢ格付けでのスタートだった。もうひとつの皐月賞トライアル・スプリングSは最初からGⅡ格付けをもらえたのに、である。

そもそも、最初に格付けの根拠となった要素は何なのか?

当時の競馬会業務部は「レースごとの重要度によって定めた」と発表。だが、そんな主観的な判断基準でファンが納得するはずはない。

弥生賞が創設された1964年からグレード制導入前の83年までの20年間で、弥生賞優勝馬から出たクラシックホースは、三冠馬ミスターシービーをはじめとして合計12頭。一方、スプリングSは弥生賞よりも12年も前に創設されていながら、三冠馬シンザンなどやはり12頭のクラシックホース輩出に留まっていたのである。「重要度」という視点に立てば、少なくとも両者は同格のはずだった。

だから最初っから「賞金額によって決めた」とすればよかったのだ。1983年の弥生賞の1着賞金は2800万円で、1984年も据え置きでGⅢ。一方のスプリングSは前年の3100円から100万円増額されてGⅡとされた。GⅢレースの最高額がオールカマーの3000万円であったことを踏まえると、「3000万円以下はGⅢで、それより上がGⅡ」というラインがおぼろげながら見えてくる。スプリングSが100万円増額されたのは、そのラインをより明確にするためだろう。

だが、グレード制黎明期には逆転現象も垣間見られた。弥生賞がGⅡに昇格した87年は、4歳牝馬特別(現フローラS)が賞金3300万円のGⅡであるのに対し、GⅢオールカマーの賞金は3500万円。2歳限定戦を除けば、このような逆転現象は珍しい。あるいは、こういうケースを説明するために「重要度」という言葉を使ったのかもしれない。むろん、今ではこうした逆転現象はない。

ところが南関東グレードでは、今現在、逆転現象が起きている。1月の浦和で行われるSⅢ重賞・ニューイヤーカップの賞金が1300万円であるのに対し、翌2月に同じ浦和で行われる牝馬限定のSⅡ・ユングフラウ賞は1200万円。同じ浦和で、しかも一連の3歳クラシック路線ということで、両方のレースに出走する馬も多いというのに、この“ねじれ”はいかがなものか。

ユングフラウ賞は、賞金額据え置きのまま、格付けだけが唐突にSⅡへと昇格した。些細なことだが、こういうことが「地方ケイバって、ちょっと変…」というようなネガティブイメージの独り歩きに繋がってしまうことを私は懸念する。来年のユングフラウ賞では、せめてあと100万円の上乗せが欲しい。

Kaika

|

« 2年ぶりのエンプレス杯 | トップページ | ワイン&オイスター »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2年ぶりのエンプレス杯 | トップページ | ワイン&オイスター »