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2013年2月 3日 (日)

命名

Pacapaca  

この記事を投稿している「店長」というハンドルネームについては、他に適当な名前が思い浮かばなかったので、とりあえず使っているだけで、実際に私がどこかの店で「店長」などと呼ばれている事実はない。

ブログに限らずペンネームというものは単なる偽名に過ぎないから、あまり深く考えずにホイホイと決めてしまう人も多いのだけど、そういう名前に限って長く使う羽目になったり、期せずして作品が売れてしまったりする。飲み屋や競馬場で不意に呼ばれることもあると思えば、親しみやすく、ユーモアに溢れ、それでいて奥深さと気品を感じさせるような、そんな名前を選びたいものだが、口で言うほど簡単ではない。そう考えれば、競走馬命名の苦労にも似る。

そんな思いを日高の知人に洩らしたら、「牧場の名前を決めるのに比べたら大したことない」ときた。

牧場の名前とはすなわち会社名であるから、ペンネームや馬名よりも、もっともと必死に頭を捻らねばならぬものであろう。その名前は競走馬の現役期間を遥かに上回る長い年月に渡ってついてまわるし、牧場名から受けるイメージはそこで生まれる競走馬のイメージに直結する。そう思いつつ生産者名簿を眺めれば、なるほど最近では「苗字+牧場」「苗字+ファーム」というような牧場名は減りつつあるようにも思える。

もちろん「苗字+牧場」というネーミングが悪いというのではない、ただ、凝った名前の牧場名を見るにつけ、「どういう意図でのネーミングなのだろう?」と興味を惹かれるのもまた事実。昨年の日本ダービー馬を生産した牧場「パカパカファーム」の名を初めて聞いた時は「ダビスタじゃねえんだから!(笑)」とツッコんだ覚えもあるが、今ではその響きがすっかり耳に馴染んでいる。いやさらに、今ではブランド感すら漂い始めているから凄い。「だれでもすぐ覚えられる。柔らかいイメージの名前でしょ」と言っていたハリーのそのネーミングセンスに、今となってはただ恐れ入るばかりだ。

競走馬の命名でも、そこには個人の感覚の差が如実に現れる。吉川英治さんの皐月賞馬「ケゴン」や「ノワケ」、吉屋信子さんの「イチモンジ」「クロカミ」など、概して作家のネーミングセンスは親しみやすさの中に気品を感じさせてくれる。その最たる理由は、それが耳に馴染んだ日本語であるからかもしれない。

ちなみに、1997年の府中牝馬Sや京王杯AHを勝ったカーリアン産駒のクロカミは「3代目クロカミ」ということになる。今日の東京新聞杯で9着だったマウントシャスタの祖母。自身も98年の東京新聞杯にも出走して、ビッグサンデーの3着と好走している。

Kurokami

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