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2013年2月15日 (金)

競馬は継続して行われるもの

Yomi  

「サラリーマンに脱税指南」

今日の読売新聞夕刊は、数十人のサラリーマンに所得税の不正還付を受ける手口を指南していた疑いがあるとして、東京のコンサルタント会社社長が逮捕されたと報じた。おりしも来週からは確定申告が始まる。さらに先週は馬券脱税事件の公判が結審したばかり。良くも悪くも世の中は税金の季節を迎えている。

それで思い出したことがある。厩務員が受け取る進上金は一時所得か事業所得か。そんな論争が厩務員組合と国税との間で交わされた事件があった。

事の起こりは1976年3月。この年の確定申告において、厩務員組合の組合員約100人が進上金収入を「一時所得」で申告したことに始まる。

国税側は、従来通りに「事業所得」として申告し直すよう更正決定を通知した。だが、組合側は「競馬の賞金というものは偶発性が高く仕事(事業)と直結するものではない。たまに勝つこともあるが、負けることのほうが圧倒的に多く、それは馬券の払戻金と同様である」と主張。両者は完全に対立した。

これに対する国税側の反論が興味深い。

「個々のレースでは勝ち負けがあるかもしれないが、競馬は継続して行われており、長期的に見れば収入となるのだから一時所得にはあたらない」というものである。

所得税法に定められた一時所得とは「継続しないで事業とは無関係の収入」と規定されており、ここではたしかに国税側の主張に理があるように思える。

だが、私が興味深いと言うのは厩務員組合とのやり取りにおいてではない、先週結審したばかりの馬券脱税事件における国税の主張は「馬券の収支に継続性は認めない」の一点張りだったではないか。“長期的に見れば”避けられるはずもないハズレ馬券の存在を無視すべく、なりふり構わぬ理論展開を繰り広げている国税の姿は滑稽でならない。

「個々のレースでは勝ち負けがあるかもしれないが」とした当時の見解そのものは、決して間違いではなかろう。あれから37年。競馬の本質が劇的に変わったとも思えぬのだが……。

Arima

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