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2013年1月 4日 (金)

コシバ@川崎

Koshiba  

JR川崎駅から川崎競馬場に向かって歩き、市役所の前あたりで路地を右手に折れると、そこだけ昭和のまま時計が止まったかのような、実に味わいのある食堂が姿を現わす。

『コシバ食堂』はこの地に半世紀以上の歴史を誇る老舗。「味のデパート」のコピーに違わずラーメンからカツ丼を経てオムライスに至るまで、その守備範囲は北海道日本ハムファイターズ・糸井外野手のごとき広さを誇り、競馬オヤジの好みを捕り逃すことはない。

写真の「スパエッグ」は、ごく普通のナポリタンにスライスしたゆで卵をトッピングした一皿。「卵を載せたスパゲティなら“エッグスパ”だろ!」というツッコミもあろうが、これで500円なのだから文句は言うまい。銀色のステンレス皿にしても、レトロ感を演出するためでもなんでもなく、単に昔から同じものを使い続けているだけ。そこにはリアルな昭和が残されている。

こんな絵に描いたような大衆食堂には、何か底知れぬ力を感じやしないか。特筆するほど美味いわけでもなく(失礼!)、安いと言ってもハンバーガーや牛丼のチェーンには負けるというのに、それでもなぜか繁盛しているあのパワーの源は、いったい何なのであろうか?

オイルショックをかいくぐり、バブルに浮かれることもなく、その崩壊後もまるで何事もなかったかのように定食を出し続けているのだと思えば、感心せぬわけにもいくまい。

全日本2歳優駿の夜に豚汁をいただいた『島田屋』は、朝の6時から営業開始という有難い一軒。川崎競馬場の能験の時などは、特にこの店の有り難さが身にしみる。冬場の能験は行くのが億劫になることも間々あるのだが、具だくさんの豚汁と玉子かけご飯の朝食を楽しみにすることで、どうにかサボらずに済んでいるように思えてならない。

『島田屋』の若旦那は、親の食堂経営を手伝うために商社を辞めたのだという。大衆食堂には家族で経営しているところが少なくない。潰れそうで潰れない。その底力は、家族の結束力にあるようにも思える。流行りばかりを追い求めて毎日のようにオープンする洒落たレストランが、いつの間にか閉店していくのを横目に、大衆食堂は今日も暖簾を掲げている。

Supaegg

 

※「コシバ」は本日1/4より営業しているそうです。

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