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2013年1月 7日 (月)

塩鮭の味

Sake

正月も松の内を過ぎれば、またいつもの日常が戻ってくる。正月料理に飽きた口に塩鮭の辛さが恋しくなるのもこの頃合い。ふと、暮れに浦河の牧場から荒巻が届いたのを思い出した。

夕食に塩鮭を食べるのはいつ以来のことであろうか。朝食の定番メニューとして、あるいはおにぎりの具として、完全にメジャーな地位を確立してしまったことが、かえって夜のメインディッシュから遠ざけてしまった。しかも驚くことに、子供たちは「しょっぱい!」と言って、ひと口食べたきり箸を付けようとせぬ。我々の世代には懐かしささえ覚える塩鮭の辛さは、脂のたっぷり乗っているサーモンのソテーや回転すしの味わいに慣れきった子供らには受け入れられぬのであろう。「正月魚」の別名でも呼ばれる荒巻用の鮭も、今年は不漁が伝えられる。

とはいえ、焼いた塩鮭で食べる白いご飯ほど美味いものを、私はほかに思い浮かばない。白いご飯に合うということは、当然ながら日本酒にも合う。適度な塩味と水分が抜けて旨味が凝縮した身の味わいは、肴として申し分ないのである。なのに、居酒屋のメニューにハラス焼きがあっても焼き塩鮭を見ることはほとんどない。「おにぎりの具」としてしか見られない塩鮭の悲しさがここにも表れているが、大衆食堂ならその組み合わせも可能だ。競馬がハネたあとの食堂で、焼き塩鮭に熱燗を合わせてごきげんになっているオジサンを見かけたとしても、決して憐憫の眼差しを送ってはならない。実は相当なグルメだったりする。

ところで、以前、JRAや大井で活躍したこの馬の名前は、ひょっとしたら「鮭大好き」だったのか?……なーんて思って、念のため確認してみたのだけど、やはり「酒大好き」でした。そりゃ、そうですよね。

Sake2  

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