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2013年1月26日 (土)

ガッツポーズ

Ajc  

AJC杯におけるF.ベリー騎手の御法について議論噴出してやまない昨今であるが、ゴールに到達するかなり前に派手なガッツポーズを披露したことも、ファン、メディア、そして主催者に悪い印象を与えてしまったようだ。

「念願だった日本の重賞を勝てて思わず出てしまった」とは本人の弁だが、「外国人騎手はヤバイと思ったら派手なガッツポーズやウイニングランでごまかそうとする」という辛辣な意見もあった。これはおそらく、一昨年のジャパンカップでのスミヨン騎手を意識してのコメントであろう。

たとえゴール後であっても騎手のガッツポーズには賛否両論がある。

28年前の今日。1985年1月26日に行われた重賞・クイーンCをタカラスチールで優勝した佐藤吉勝騎手は、ゴール直後、左手を高々と上げてガッツポーズを決めた。これが平地での重賞初制覇。しかも単勝1番人気のプレッシャーをはねのけて掴んだ勝利となれば、派手に喜ぶのも無理はない。だが、彼はレース終了後、すぐさま裁決委員に呼ばれる。

審議になったわけではない。ガッツポーズについて注意を受けたのである。

騎手のガッツポーズに関して具体的な規定があるわけではないが、勝ち馬の直後には後続馬が殺到している。片手を離した瞬間に馬がヨレたりした場合、事故につながりかねないからガッツポーズなどしてはいけない。そんな注意だったそうだ。

さすがに今ではガッツポーズをしたからといって裁決に呼び出されることもあるまいが、ゴールに到達する前にそれをやれば競馬施行規約第49条に基づいて処分されることもあるし、あまり派手にやると負けた騎手、陣営、そしてファンの心証を逆撫でしかねない。そういう意味でもベリー騎手のガッツポーズは間が悪かった。

ただ、私個人は騎手のガッツポーズを否定するものではない。競馬は人馬が織りなすエンターテインメントである。勝者たる騎手が無表情のままだとしたら、果たしてレースの感動がファンに伝わるだろうか。ライブの感動を伝えるという観点に立てば、ファンを煽るくらいのパフォーマンスがあっても良い。そういう意味において、L.デットーリ騎手のガッツポーズは、実況を聞いているかのようなタイミングといい、カメラのフレーミングまで意識しているかのようなポージングといい、やはり天才は違うと思わせるところがある。例のドーピング問題で今は騎乗停止の身だが、早くまたこんなガッツポーズを見せて欲しいものだ。

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