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2013年1月 1日 (火)

らーめん坊@川崎競馬場

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大井競馬場で全12レースをベットリと買い、ケツの毛までむしられる歴史的大敗北を喫してからまだ17時間しか経過していないというのに、2013年最初の勝負を打つために川崎にやってきた。2013年最初のレースを勝ったのは石崎駿騎手のトチノテイオー。だが、残念ながら私の買い目にはない。まあ、そりゃそうですよね。年が変わったからといって、一晩でいきなり馬券が上手くなるはずもない。

本来なら関係者各位に対しては「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」と丁重な挨拶を交わさねばならぬはずなのに、つい昨夜顔を合わせたばかりの相手と思えば、「あぁ、昨日はどうも」みたいなぞんざいな挨拶になってしまう。そも、南関東には「金杯で始まり有馬記念で終わる」みたいな暦感は存在しない。おおとりオープンを勝って2012年を勝利で締めくくった今野騎手も、1レースから普段と変わらぬ様子で騎乗している。

そんなことに思いを巡らせながら、2号スタンド1Fの食堂『らーめん坊』で麻婆定食を食べている。思えば、これが2013年最初の食事である。どうせならもっと正月ムード漂うメニューにすればよかったかもしれないが、もとより正月感が薄い現場にいるのだから、食べたいものを食べれば良い。底冷えのする今日の寒さに抗うには、麻婆豆腐がベストと思えた。

「辛いだけではダメ。四川料理には痺れる辛さも必要。辛いだけだったら湖南料理の方が辛い場合がある」

たまたま私の住まうマンションの同フロアに住んでいる「四川料理の巨匠」と呼ばれる料理人が、麻婆豆腐のイロハを叩き込んでくれた。最初に辛さがやってくる。しかるのちに、辛さの中に含まれるほのかな甘味とじんわりした旨味、そして最後に舌が痺れるような不思議な味わいが訪れる。それらが口の中でまとまることで、真の麻婆豆腐の味が具現化されるのだと言う。『らーめん坊』の麻婆豆腐にも通じるところがある。

まあ、そんな薀蓄などは脇に置いて、凍えるほど寒い日の食堂で食べる麻婆ライスほど美味いものは、他にそうあるものではあるまい。

『らーめん坊』という店名の通り、かつてはラーメンと餃子程度しか出さぬ店だったのだが、数年前から今のような豊富なメニューを揃えた中華食堂に様変わりした。横浜中華街たたき上げのベテラン料理人のもとで修行した主人のふるう中華鍋からは、競馬場の食堂とは思えぬほど本格的な中華料理が次々と生み出される。特に棒棒鶏定食や回鍋肉定食などは、そのボリュームに注文した客が驚くほどだ。

店内にはパドックやレースの模様を映し出すモニターが設置されていないから、長っ尻の客は少ない。なのに昼時には店外に行列が伸びることも。競馬ではなく、この店で食事をするために入場してくるという客もいると聞けば、これが2013年最初の食事であっても、さほど悪くはあるまい。長い長い一年が、また始まった。

Mabo  

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