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2012年12月24日 (月)

普段と変わらぬ最終日

5r 

中山5レースの新馬戦は、1番人気コスモマートレットが余裕の逃げ切り勝ち。マイネルラヴ産駒の2歳としては13頭目の勝ち上がりとなった。この6月に早世してしまったことが、今さながら悔やまれる。

続く6レースも新馬戦。直線入口で抜け出したフクノカシオペアが、グリューネヴォッヘの追撃を凌いでデビュー戦を飾った。アフリートの2歳世代では3頭目となる勝ち上がり。そういやアフリートもシンジケートが解散して、種牡馬引退が伝えられたばかり。今日勝ち上がった2頭に向けられる期待は大きい。

6月2日に始まった「2歳新馬戦」はこれにて終了。年が明ければ「3歳新馬戦」となる。だが中には5ヵ月後に迫った次の2歳新馬戦を意識し始める人もいるのではないか。事実、馬主席での会話も1歳馬の話題が増えてきた。2歳競馬の開始が早まったことで、「3歳新馬戦」の立場が危うくなりかけているのかもしれない。

それにしても、今年最後の開催日であるはずなのに、今日の競馬の日常的なことといったらどうか。重賞のあった阪神のことは分からぬが、いつも通りに競馬場入りして、いつも通りに吉野家の牛丼を食らい、いつも通りに負けて、いつも通りに船橋法典駅から武蔵野線に乗って帰宅した。今年一年を振り返ることも年末の挨拶さえもないのである。

有馬記念当日は船橋法典駅が入場規制されるほど混雑するから、オケラ街道をトボトボと歩いて西船橋駅へと向かうのが通例。馬券で負けてうつむきながら歩くオヤジたちの姿は、端から見れば敗者の行軍であろう。だが、このとき私は、無事に“打ち納め”を終えて、こうして今年もオケラ街道を歩くことができたことを神に感謝するとともに、その喜びに浸っているのである。

そもそも一年間毎週競馬場に通い詰めることなど、天の御加護でもなければ成し遂げられるものではあるまい。長く競馬に携わっていれば多くの友人に恵まれるけど、その一方で失う友人もまた多いことが何よりの証拠だ。道を外すことなく、もちろん己の健康を損なうこともなく、一年間競馬場に通い詰めて、今年も有馬を終えることができたその喜びを噛み締める時間こそが、西船橋駅までの30分間なのである。それが今年は、特に何も考えることもなく、ポンと武蔵野線に乗ってしまった。

競馬に四季の移ろいを感じ、競馬に記憶を重ね合わせるのが好きな日本の競馬ファンは、ことのほかカレンダーに敏感であると信ずる。有馬翌日の開催は、そんなファンから年末の点景を、一部とはいえ消し去ってしまった。いつも通りの競馬を見終えて、「さあ次は金杯」と思いを新たにするのって、案外難しい。

6r   

 

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