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2012年12月13日 (木)

キッチン岡田@西新橋

Miracle  

ベテランの競馬記者と西新橋の『キッチン岡田』で昼食。「キッチン」なんて言っても、ボリューム、値段、そして壁際に山と積まれた漫画を見れば「食堂」と呼ぶほうがしっくりとくる。人気メニューのハンバーグピラフを食べながら、昨日も書いたオッズの話で盛り上がった。

この店の近くにはウインズ新橋がある。2003年の宝塚記念で、ヒシミラクルの単勝に1200万円を突っ込み、2億円近くの配当を得た「ミラクルおじさん」が馬券を購入した売場だ。

それから遡ること5年。1998年の天皇賞(春)では、同じくウインズ新橋の前々日発売で、メジロブライトとシルクジャスティスの2頭の馬連を5500万円買ったX氏が巷の話題となったこともある。

前々日発売が行われた金曜午後5時の第1回オッズ発表で、メジロとシルクの馬連配当は110円。記録的な低さである。おそらく、この先も更新されることはあるまい。ちなみにメジロとシルクを含む枠連のオッズは140円だった。

そして迎えたレース当日の最終オッズでも、馬連140円に対して枠連は160円。逆転状態は解消しなかった。馬連の総売り上げは2億2357万円。X氏はその4割を一手に引き受けたことになる。結果はメジロブライトが優勝も、シルクジャスティスは4着に敗退。X氏が約8千万近くの配当を得ることはなかった。

ただ、この手の話がニュースとなるのは、場外馬券売り場に限られるような気がしてならない。というのも、競馬場の片隅では、この程度の勝負は日常的に行われているからである。

かつて「バブルの帝王」の異名を取った某馬主は、銀行員をお伴に連れて競馬場に通い詰め、1レースあたり数千万円単位で馬券を購入していた。傍らに立った銀行員が、アタッシュケースからやおら札束を取り出し、ひとつ、ふたつと、穴場に押し込むのである。傍から見ていてもノドが乾く光景であったが、それでも毎週見ていれば不思議と慣れてしまう。ただ、この馬主氏が払戻金を受け取るところを見たという記憶はない。税金対策かなにかで、どこか別の場所でコッソリ受け取っていたのだろうか? よくわからない。

ベテラン記者の話では、馬券を手押しのスタンプのような機械で売っていた頃、千円券売場の女性に「私が“いい”と言うまでスタンプを押していなさい」と言う有名な馬主がいたそうだ。「いい」という声が掛かるまでには、相当な時間を要した。だからそれを知っている常連たちは、その馬主の後ろには決して並ばなかったという。これも凄い話ですね。

トキノミノルが10連勝でダービーを飾ったとき、馬主の永田雅一さんは連勝を100万円的中させた。この年のダービーの1着賞金も100万円。もし現代で同じことをやろうとすれば2億円を穴場に突っ込むことになる。オッズが大きく動くことは避けられまい。

億までいかなくとも、1千万単位で賭ける人はこの不景気な今の世でもなお健在だ。一皿500円のハンバーグピラフを食べながらこんな話をしていると、しょせん我々のような庶民は、彼らが作り出したオッズという土俵の上で、ちまちまと遊ぶ存在でしかないのだなあと痛感させられる。

Okada_2


 
 

 

 

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