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2012年12月12日 (水)

オッズ逆転

Dream  

総選挙投票日が近づいて、外が騒々しいったらありゃしませんな。

むかし昔。小選挙区導入以前の総選挙で、いちばん年齢の若い候補にお情けの一票を投じたら、無名のその新人がトップ当選を果たしてびっくりした覚えがある。「穴のつもりで買った馬が意外な人気だった」というのは、決して珍しい話ではない。

先週日曜中山の10R・美浦ステークスは単勝9番人気ドリームセーリングが逃げ切り、2着も8番人気マイネルグートが2番手からそのままなだれ込んで馬連は50760円の大波乱。だが、どよめきは次の瞬間に起きた。発表された馬単の配当額が32600円でしかなかったのである。

普通に考えれば馬連よりも馬単の方が配当は高い。人気的に似たような立場の2頭の組み合わせだから、馬単は馬連の倍程度、ざっと10万円前後になると考えるのが普通だ。なのに、逆に馬連配当より2万も少ないのだから馬単を持っていた人は相当頭にきたことであろう。「八百長じゃないのか?」という声さえ聞こえてきた。

だが、過去に似たような例がなかったわけではない。1957年の桜花賞。勝ったミスオンワードの単勝は100円の元返しだが、複勝は単勝を上回る110円をつけた。「たかだか10円だろ」と言う向きには1983年9月24日函館1Rのケースはどうだろうか。芝1200mの3歳未勝利戦を勝ったイソスミレの単勝は400円だったのに、複勝はなんと890円もつけたのである。

タネを明かせば、函館で複勝オッズの表示が始まったのは翌84年からで、「複勝党」たちは手さぐりで馬券を買っていたことによる。裏開催の最終週で、しかもあいにくの雨模様。複勝全体の投票総数もさほど多いとは思えず、結果として摩訶不思議な配当が生み出された。

先日の中山・美浦ステークスにおいて、馬単全体に投じられた票数は753886票。うち、的中の6→9は1707票で、その配当が32600円であった。仮に的中票数が500票なら配当は10万円に達していた計算になるから、紛れを生み出したのは上乗せされた1200票余りということになる。金額にすれば12万円程度。「行った行ったの2頭」というキーワードに惹かれた人が数人揃えば足りる。ましてや10万円程度ならば、誕生日とか出目といったいい加減な理由で、だれか一人が買ったとしてもさほど驚くことではない。

イソスミレの当時とは異なり、馬券の種類が飛躍的に増えた現代では、賭式ごとのパイは思いのほか小さくなっている。さらに全体的な売り上げの低迷が加わって、穴馬券になるほどオッズの逆転現象は起こりやすい。「八百長」とか「JRAの陰謀説」を唱える人が現れるのは今も昔も変わりはないが、リアルタイムのオッズが公表されている現代のファンは恵まれている。

Odds  

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