2017年12月16日 (土)

ひいらぎ賞の役割とは

「ザレマの娘なら中山は得意なはずだよ」

ひいらぎ賞のパドックを見ていたら、背後からそんな声が聞こえてきた。

Paddock 

「ザレマの娘」というのはグランドピルエットのこと。9月中山の新馬を快勝。桜への期待を胸に東京のアルテミスSに挑んだが、イイところなく11着に敗れている。自己条件となる今回は一定の結果が求められる。ザレマは中山のマイル戦にオープンばかり4回出走して②⑤①①の成績を残した。母が得意とした中山なら、期待できるかもしれない。そういえば今日の中山メインは2006年にザレマも勝ったターコイズSだ。

Zarema 

だが、それを言ったらゴールドギアのお母さんギンザボナンザは、2009年ひいらぎ賞の優勝馬である。縁で言えばこちらの方が深い。1番人気に推されるのも分かる。

Ginza 

ひいらぎ賞は朝日杯に抽選で漏れた馬たちの「残念レース」としての役割を長く担ってきた。だから、朝日杯と同じくらい歴史も深い。消えたり復活したりが当たり前の特別戦でありながら、そのレース名は半世紀近い歴史を誇る。80年代半ばの一時期を除けば、朝日杯と同じ中山の芝マイルという条件も変わらない。

その長い歴史の中で、ひいらぎ賞を勝ってGⅠ級のレースを制した馬を列記してみる。コーネルランサー、カブラヤオー、プレストウコウ、ダイナガリバー、メジロライアン、サクラチトセオー、シンボリインディ、アサクサデンエン、マイネルホウオウ、ミッキーアイル。一介の500万特別としては悪くあるまい。朝日杯のバックアップという役目を十分に果たしている一方で、抽選システムの功罪にも思いが及ぶ。

ただし今年のひいらぎ賞には朝日杯除外組の出走がなかった。そのせいかレースもどことなく淡泊だった印象が残る。そもそも朝日杯で出走抽選が行われなかったのだかから仕方ない。ホープフルSのGⅠ昇格の影響は様々なところに及んでいる。

Hiiragi 

注目のグランドピルエットは3着。ゴールドギアは4着。今日は展開が向かなかっただけ。レースぶりは悪くなかった。敗戦を気に病む必要はない。サニーブライアンやミスターシービーはひいらぎ賞で敗れた半年後にダービーを制してみせた。敗戦は糧になる。ひいらぎ賞の場合は、その「糧」も大きいのであろう。ホープフルSがGⅠになっても、その役割は変わらないでいてほしい。

 

***** 2017/12/16 *****

 

 

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2017年12月15日 (金)

たまごかけごはんの苦悩

半年以上前の話になってしまうが、今年の千葉ゼリの会場で玉子を頂いた。玉子というのはタマゴである。ふつうの生卵。セリのお土産に筆記用具やクリアケースをもらうことはあるけど、たまごというのは珍しい。

Tama1 

配っていたのは船橋の川島厩舎。セリで馬をお買いなられたら、ぜひウチに―――。そういうことであろう。玉子のほかにも巻き寿司の折詰や箱ティッシュ、タオルなどたくさん頂いてしまった。その時はいたく恐縮した覚えがあるけど、その後、私の愛馬がたまたま川島厩舎に転厩になったことを思えば、まあそれくらい貰ってもイイか。

Tama2 

玉子の外装には「たまごやとよまる」とある。どうやら地元船橋にお店があるらしい。それがずっと気になっていた。んで、たまたま先日、船橋を訪れたついでに京成船橋駅の『たまごやとよまる』を訪問する機会を得たのである。

Tama3 

お店は駅ビル内だが、養鶏場は旭市や東金市にあるらしい。そこで採れた新鮮な卵が買えるだけでなく、たまごかけご飯をいただけるイートインスペースが用意されている。もちろん玉子かけご飯を注文。430円でご飯と生卵に加え、味噌汁とお新香が付いてくる。

Tama4 

玉子を手に取ってみると、大きさの割に重い。ご飯の真ん中にくぼみを作り、たまごを割り落とす。濃いオレンジ色の黄身。ぷっくり盛り上がった白身。まずはそれを目で楽しむ。しかるのちに豪快かつ念入りに混ぜ合わせ、ザクザクと掻きこんだ。たまごのコク、ご飯の甘み、玉子かけご飯専用醤油の香ばしさが相まって、思わず顔がほころぶ。なるほど美味い。

Tama5 

―――と、ここまで読んでお気付きだろうか。「たまご」「タマゴ」「玉子」「卵」。実に色々な表記がある。特に問題となるのは「玉子」と「卵」の使い分けであろう。産みたてのタマゴはたいてい「卵」と書かれる。タマゴかけご飯も、「卵かけご飯」が優勢だ。

ところが「たまごやき」となると「玉子焼き」がメジャーだし、「たまごどんぶり」も「玉子丼」となりがち。ということはナマなら「卵」で、火が通ったら「玉子」なのか。実はそうとも言い切れない。スーパーのチラシには「玉子」が特売されているし、NHKでは「卵焼き」などというテロップが使われたりする。だからと言って「タマゴ」に逃げれば、カタカナ表記乱用との誹りを免れない。たまご好きの苦悩は募る。

私の感覚では「卵」という漢字には、リアルな生々しさが感じられる。「蛙の卵」とは書いても「蛙の玉子」とは書くまい。

「玉子」という表記は江戸時代にはすでに広まっていたそうだ。生々しさを軽減させ、可愛らしささえ漂う絶妙な表記。肉食が忌み嫌われていたとしても、これなら罪悪感が薄らぐ。表記の揺れは日本人の感性が豊かであることの裏返し。そういえばタマゴカケゴハンという馬がいましたね。いま思えば希少なビワシンセイキの産駒だったが、残念ながら勝利を挙げるには至らなかった。きっと自分の名前が「卵」なのか「玉子」なのかで悩んしまい、競馬どころではなかったのであろう。

 

***** 2017/12/15 *****

 

 

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2017年12月14日 (木)

ケータイ打ちの悲劇

「夜書いた手紙は、翌朝読み返してから投函した方が良い」

そんな格言を聞いたことがあるだろうか。夜の脳は疲れており、つまらぬ間違いを犯している可能性が高いという戒めの言葉だ。

このブログを書いているのも基本的には夜。だから、―――というわけではないが、誤字、脱字、間違いの類から逃れることができない。だから朝になったら読み返して、極力間違いをなくそうとは努めているのだが、それでも記事公開から8時間は経過している。昨日は「ルヴァンスレーヴ」を「ルヴァンスルーヴ」と書いてしまった。ご指摘いただきありがとうございます。

Ruvan 

昨日の記事は全日本2歳優駿を終えての帰途、JR南武線の車中でスマホから入力した。ここで断っておく必要がある。私はスマホこそ使っているが「フリック入力」はできない。いわゆる「ケータイ打ち」。だから「れ」と入力するには「ら」のボタンを4回押すことになる。それが一回足りなかった。そういうことであろう。

しかも最近のスマホは頭が良いので、一度入力した文字列は最初の一文字を入力するだけで、変換候補の先頭に表示されるから、こちらもホイホイとそれに頼ってしまう。かくして「ルヴァンスルーヴ」は増殖の一途を辿った。

特に「お」「こ」「そ」といった「お段」の文字を、「え」「け」「せ」という具合に「え段」の文字に打ち間違えることが多いようで、「中山ぬダートコースは」とか「ヘワイテマズル」みたいな誤表記は結構多いようである。あと1回のキータッチが足りない。申し訳ないとは思う。あと、酒席が多いこの季節は、濁点や半濁点が抜けることも多々ある。だって酔ってんだから仕方ないですよね。開き直るしかない(笑)

Ruvan2 

さて、昨日ルヴァンスレーヴ(正解)が快勝した川崎は、明日が2017年最後の開催日。最終日の最終レースには芦毛・白毛限定の「ホワイトクリスマス賞」が予定されている。ぜひとも足をお運び、白馬だらけの幻想的な一戦を目に焼き付けていただきたい。

えー、これは↑ちゃんと「ホワイト」になってますよね。「ヘワイテ」になってませんよね。

……なんて、こんなこといちいち気にしながら書くのも面倒なので、明日付からは、また誤字満載かもしれません。でも、翌日は読み返して直す努力はしています。どうかご了承いただき、今後もおつきあいください。

 

***** 2017/12/14 *****

 

 

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